モバイルミュジアムとは、不二真直民俗仮面コレクションを展示する移動美術館(公開移動展示)活動のことです。



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不二真直  民俗仮面コレクションの成り立ち

なぜモバイルミュジアムをやるのか

 私が45年にわたり収集してきた内外のすごい民俗仮面を、少しでも多くの人達に見てもらいたいと思い、2013年より公開移動展示(モバイルミュジアム)の活動を始めた。私個人が私蔵して一人で楽しむのではなく、これらを時々公の場に展示して、多くの人に見てもらうことによって、私だけでなく仮面自身も喜びを増しているように見える。民俗仮面の多くは、古くから祭りの時だけでなく、その部族・その民俗の人々のさまざまな祈りや願いを受けとめる依代面としても重宝されてきたものであり、時には表に出して見てもらうことが、本来の姿なのである。また現代の造形作品とは違う、古(いにしえ)からの土着の名も知らぬ人々の無心かつ必死の造形である民俗仮面の迫力やユニークさは、現代の人々の心を強く揺さぶり感動を与えると、信じたからである。

どういう活動をめざしているか

どこで誰にどういう目的で、公開移動展示会をやっていくかについては、大きく3つの方向にわけられる。
一つ目は、いろいろな都市を巡回して、その都市の市民に対して展示会を開催して、すこしでも多くの人にコレクションを見てもらうことである。はじめて、多様な民俗仮面に接した市民の多くの方々が、すごい驚きと感銘を覚えたと、芳名録に記している。(タウンモバイル)
二つ目は、子供たちに民俗仮面のすごさや面白さを知ってもらうために、小学校の空き教室などを借りて、展示会を開催することである。子供たちがそれぞれ気に入った民俗仮面を選びスケッチして、かれらの創造力や造形力を刺激してくれる一助とすることが、活動の重要な目的のひとつである。(スクールモバイル)
三つ目は、会社の玄関や福祉関連施設のホールなどで、さまざまな人々を対象として、展示会を開催することである。会社人間といわれる人々、また老人ホームから外に出ない高齢者の人々に、民俗仮面の面白さを知ってもらい、感性に刺激や潤いを与える活動も、積極的に行いたい。(オフィスモバイル)

どうなっていきたいのか

もし、声がかかればここ5~10年ほどは、活動範囲を広げ、いろいろな都市や学校や施設で展示会を開催していきたい。最終的には、移動ではなく固定した展示館(仮面美術館)としたいとも考えている。

不二真直民俗仮面コレクション モバイルミュジアムの構成

「タウンモバイル」
不二真直民俗仮面コレクションは、今までは私個人が自分の部屋に掛けて、ひそかに楽しんできました。今まではそれでよかったと思っています。しかし、その収集が150点を超えた数年前から、個人的な私蔵を超えた段階に入ったように感じるようになりました。これらの仮面をさまざまな都市や地域で、さまざまな形で展示し、仮面の持つ魅力やその中にある秘めた土着的・民俗的なエネルギーを、多くの人に見て感じてもらいたいと考えるようになりました。そうすることによって、少しオーバーな発想になってしまいますが、その地域の土着的な文化や芸能にすこしでも刺激になり、ひいては村おこしや町おこしにも役立てればよいなあと思うようになりました。これは、HPを通して呼びかけていくことになります。とりあえず、平成25年5月に開催した岡崎市の旧本多忠次邸での展示会が盛大にできたので、これを足掛かりにし、色々な都市で次々に展示会を開催しています。

「スクールモバイル」
次に考えましたことは、この民俗仮面の迫力ある土着的エネルギー、予想もできない独創的な形体、奇奇怪怪な多様な表情をもつ魅力を、どうしても子どもたちに見て感じてもらいたいと思ったことです。博物館の展示ケースのガラス越しに、型にはまったような能面・狂言面を見るのではなく、展示パネルに掛けられた奔放な民俗仮面を目の当たりに見て、その迫力と面白さを知ってもらいたいのです。そのことが、未知な創造力と豊かな感性を育む可能性のある子どもたちに、是非とも必要な教育のひとつと思うからです。まず平成25年6月に行った地元の小学校である岡崎市立大樹寺小学校での展示会の開催が、大成功に終わったので、これを土台にして、次々と空き教室のある小学校での展示会を実行し展開していきたいと考えています。

「オフィスモバイル」
別にもっと飛躍したアイデアになりますが、都市の市民会館、福祉関連施設や名古屋市にある巨大なオフィスビルの玄関に数点の仮面を一定期間(有料で)貸出し展示し、定期的に仮面を交換展示していくことによって、そのビルの玄関に神秘的ですてきなアートの空間を現出させさらに玄関の活性化につながらないかとも考えています。仮面は、神々が降臨する依代面(憑代面)としての機能も有しており、そのことが神々のいる玄関がにぎわいを自然に作り出していくと考えるからです。まだこのことについては、理論的な背景や実施計画もまだ手探りの状況です。

「ターミナル」
現在は、私の自宅から不二真直民俗仮面コレクションをモバイルミュジアムの展示会場に、「出前」という形で運んでおります。しかし、いずれは新しい拠点を設立し、そこから展示会場に出前していきたいと思っています。それをここでは、「ターミナル」と呼ぶことにしました。このターミナルは、その場所でも民俗仮面の常設展示を行い、その地域における仮面を通しての文化的な活動により、町おこし・村おこしにお役に立てればと思っております。ただ、私のモバイルミュジアムは、まだはじまったばかりの活動であり、このターミナルを最終目標として、これから10年ぐらいのスパンでじっくりモバイルミュジアムに取り組んでいくつもりです。こういう活動にご興味があり、町おこし・村おこしを企画されている市町村は、ぜひご連絡をお願いいたします。

以上、「タウンモバイル」「スクールモバイル」「オフィスモバイル」「ターミナル」について順次その概要を述べてまいりましたが、このモバイルミュジアムの発想は、東京大学の西野嘉章先生の著書「モバイルミュジアム 行動する博物館 平凡社新書」の提唱に賛同したことによるものです。この発案をもとに、不二真直コレクションを今後いかに公開していくべきかを考えているところです。とりあえず、先程も述べました3つのモバイルミュジアムの公開展示を模索していきたいと考えています。そのためには、これらの仮面をコンパクトに展示できるシステムを作成し、いろいろな場所へそれらを運んで簡単に展示できる行動的なモバイルミュジアムを構築したいと考えています。

不二真直民俗仮面コレクション モバイルミュジアムの構成

タウンモバイル ~市町村の公共施設での展示会
第1回
2013/5/21~26
愛知県岡崎市 旧本多忠次邸「語りかける仮面たち」 →新聞記事
  • 旧本多忠次邸展示会の様子
  • 旧本多忠次邸展示会の様子
  • 旧本多忠次邸展示会の様子
  • 旧本多忠次邸展示会の様子
第2回
2013/11/06~10
愛知県犬山市 旧磯部邸「蠢く仮面たち」 →新聞記事
  • 旧磯部邸展示会の様子
  • 旧磯部邸展示会の様子
  • 旧磯部邸展示会の様子
  • 旧磯部邸展示会の様子
第3回
2014/04/18~20
愛知県瀬戸市 古民家久米邸「響きあう仮面たち」
  • 瀬戸久米邸展示会の様子
  • 瀬戸久米邸展示会の様子
  • 瀬戸久米邸展示会の様子
  • 旧磯部邸展示会の様子
第4回
2014/08/27~09/02
東京三越本店「ワンダー・マスク・アートミュジアム」に参加 →チラシを見る
  • ワンダー・マスク・アートミュジアムの様子
  • ワンダー・マスク・アートミュジアムの様子
  • ワンダー・マスク・アートミュジアムの様子
  • ワンダー・マスク・アートミュジアムの様子
  • ワンダー・マスク・アートミュジアムの様子
第5回
2015/10/14~18
愛知県岡崎市 葵丘ギャラリー「 ネパールの鎮魂」 →新聞記事
  • ネパールの鎮魂 チャリティ展の様子
  • ネパールの鎮魂 チャリティ展の様子
  • ネパールの鎮魂 チャリティ展の様子
  • ネパールの鎮魂 チャリティ展の様子
  • ネパールの鎮魂 チャリティ展の様子
第6回
2015/11/09~12/19
神奈川県横浜市 桐蔭学園文化センター「民族仮面って、おもしろい!展」→チラシ
  • 神奈川県市横浜市 桐蔭学園アカデミウム ソフォスホール展示会の様子
  • 神奈川県市横浜市 桐蔭学園アカデミウム ソフォスホール展示会の様子
  • 神奈川県市横浜市 桐蔭学園アカデミウム ソフォスホール展示会の様子
  • 神奈川県市横浜市 桐蔭学園アカデミウム ソフォスホール展示会の様子
第7回
2016/04/05~10
愛知県豊橋市 商屋駒屋「甦る仮面たち」 →新聞記事
  • 愛知県豊橋市 商屋「駒屋」展の様子
  • 愛知県豊橋市 商屋「駒屋」展の様子
  • 愛知県豊橋市 商屋「駒屋」展の様子
  • 愛知県豊橋市 商屋「駒屋」展の様子
  • 愛知県豊橋市 商屋「駒屋」展の様子
第8回
2017/07/01~09
愛知県岡崎市 旧本多忠次邸 涼月祭に参加
第9回
2017/08/25~
09/03
愛知県半田市 松華堂ギャラリー「神気迫る仮面たち」 →新聞記事
第10回
2018/08/25~
09/30
愛知県豊田市 豊田市民芸館ギャラリー「古のロマンを秘めし仮面たち」
第11回
2018/11/03~
12/09
愛知県みよし市 みよし市立歴史民俗資料館「のぞいてみよう!世界の民俗仮面」
第12回
2019/05/09~
05/20
愛知県新城市 つくで交流館「深山に集う仮面たち」
第13回
2019/11/1~
11/22
愛知県岡崎市北部地域福祉センター「大天狗と仲間たち」
スクールモバイル ~小学校教室での展示会
第1回
2013/6/28
愛知県岡崎市 岡崎市立大樹寺小学校 →新聞記事
  • 岡崎市立大樹寺小学区展示会の様子
  • 岡崎市立大樹寺小学区展示会の様子
  • 岡崎市立大樹寺小学区展示会の様子
  • 岡崎市立大樹寺小学区展示会の様子
  • 岡崎市立大樹寺小学区展示会の様子
  • 岡崎市立大樹寺小学区展示会の様子
第2回
2014/9/12・13
愛知県岡崎市 岡崎市立常磐小学校 →新聞記事その1→新聞記事その2
  • 岡崎市常磐小学校展示会の様子
  • 岡崎市常磐小学校展示会の様子
  • 岡崎市常磐小学校展示会の様子
  • 岡崎市常磐小学校展示会の様子
  • 岡崎市常磐小学校展示会の様子
  • 岡崎市常磐小学校展示会の様子
第3回
2014/10/01
愛知県岡崎市 岡崎市立北中学校
  • 岡崎市立大樹寺小学区展示会の様子
  • 岡崎市立大樹寺小学区展示会の様子
第4回
2016/05/19~21
愛知県豊川市 豊川市立一宮小学校 →新聞記事その1
「仮面をよく見ようね」
  • 豊川市立一宮小学校スクールモバイルの様子
  • 豊川市立一宮小学校スクールモバイルの様子
  • 豊川市立一宮小学校スクールモバイルの様子
  • 豊川市立一宮小学校スクールモバイルの様子
  • 豊川市立一宮小学校スクールモバイルの様子
  • 豊川市立一宮小学校スクールモバイルの様子
第5回
2019/11/13
愛知県立岡崎盲学校
「仮面をうまく触感できたかな」
  • 岡崎盲学校の様子
  • 岡崎盲学校の様子
  • 岡崎盲学校の様子
  • 岡崎盲学校の様子
オフィスモバイル ~オフィスビルホール等での展示会
第1回
2015/11/16~2016/1/15
愛知県刈谷市 角文建設本社 →新聞記事 展示中3回入れ替え
  • 角文建設本社展示会の様子
  • 角文建設本社展示会の様子
  • 角文建設本社展示会の様子
  • 角文建設本社展示会の様子
  • 角文建設本社展示会の様子