シェイクスピア

たまたま「シェイクスピアの劇場と舞台」という昔感動して読んだ本が、自分の本棚の中にあるのを見つけ、ペラペラめくっているうちに、なぜか1600年ごろのシェイクスピアの顔を仮面にしてみたくなった。彼は10歳代の時は何をしていたかよくわかっていないが、20歳代初めにはロンドン(シティ)にいて、20歳代後半にはすでに新進の劇作家として注目され始めている。30歳代になって、グローブ座を立ち上げ劇作家兼俳優として活躍した。ただ、当時ロンドンにあったいくつかの劇場は、ほとんどinn-theaterという酒場の中に隣接されており、酔っ払いによる喧嘩や騒動が絶えなかったらしい。ロンドン市当局は、そのためinn-theater禁止令を出した。それに乗じて、ロンドン市内に多数いた清教徒たちは、劇場だけでなく演劇そのものも風俗上よくないと、これらを市内から排除しようとした。また、シェイクスピアの演劇が市民に人気が出てくると、エリート作家たちから学歴のない成り上がり作家という中傷も起こりだしていた。1599年、シェイクスピアは市内をのがれ、ロンドン橋を渡った対岸の遊興の地サザック(バンクサイド)にグローブ座を移す。ここでも、グローブ座は市民の人気を博し、彼はここで有名な四大悲劇などの名作を次々に世に出す。対岸のロンドンに向かって、勝ち誇ったような、しかしまた鬼人のような怒りに満ちた、その時のシェイクスピアの顔を仮面にしてみたが。

【シェイクスピア】

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