あやかし

「あやかし」という言葉がある。昔から、お化け・幽霊・鬼・妖怪などがよく使われるが、「あやかし」はそれらも含んでいるが、もう少し幅広いやわらかい意味がある。この世とあの世の中間をうろうろしている、怪しげな存在とでもいえようか。現在、宮部みゆきの『三島屋変調百物語』という著書が6冊連載出版され人気を博しているが、その中には様々な「あやかし」が出てくる。恐ろしいものもあれば、不可思議なもの、ユーモラスなもの多種多様である。普通の人にとりついてその人を狂わせたりするが、「あやかし」自身は全く姿を見せないものもかなりある。「あやかし」は面妖ともいう。この面妖というものが持つイメージを私なりに仮面してみた。「あやかし」の仮面は、恐ろしいというより、なにかミステリアスな表情をしていてよいのではないか。


【あやかし】

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