二郎神

中国の貴州などで行われている、古い儺堂戯につかわれる仮面の一つに二郎神というすごい仮面がある。この仮面は、額に第三の目の縦の眼がある。これは心眼とも言われ、もの見通す強い力がある。二郎は、秦の時代に,蜀の太守として水利工事を成功させた李泳の次男で、父の命で灌口(取水口)の蛟を切り殺したという伝説がある。その後、二郎は、道教の治水の神として祀られるが、さらに灌口二郎、別名「顕聖二郎真君」という勇猛な武人として祀られ、西遊記などのいろいろな物語に出現する。その顔は、第三の眼を持っている。ともかく、すごい武人として祀りあげられていく二郎神ではなく、初期の父を助け水利事業に活躍していたころの若い二郎の素顔を想像して、仮面を作ってみた。こんな顔していたかなあ、という具合である。二郎神に、コラッーと叱られそうですが。


【二郎神】

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